読んだ経緯
BRUTUSの百読本紹介の中から。
旅の書物、として気になった
メルカリで500円ほどで、購入。
読んだ期間
2021/12/18 - 2021/12/25
リビング、お風呂にて
感想
一言でまとめると、なんとなく、理解ができるな。
この感覚が、他の人にも当てはまるのか、すごく気になるところであるが
何かの衝動に駆られて、そこになにがある、というわけもなく行きたくなるのは僕にはその気持ちがわかるような気がした。
東京の、どこかの駅。
もしくは海外への飽くなき好奇心。
そういったものと同類のものだろうと思う。
この本のインパクトはやはり、腐乱死体、その近辺のストーリーにある。
なぜ、そのバスで死ぬことになったのか。
その過程が、精細に語られている。
同時に、自分自身への恐怖のようなものも感じた。
自分も同様の衝動にかられて、いつかどこかへ行ってしまう可能性があるのではないか、というものである。
その恐怖がどこからくるのか、については
やはり家族への心配なのかなと感じる。
旅の過程は、本人が直接かいたわけではないのにも関わらず、情景が浮かぶ。
また、著者自身の登山における経験の記載も、リアリティを増しているように感じさせた。
自分自身も、体験、ストーリーについて、書き残したい、と思った。