読んだきっかけ
twitterで回ってきたtweetで紹介しているものがあったので、それきっかけ。
https://signalvnoise.com/posts/3375-the-five-programming-books-that-meant-most-to-me
で、輪読会をやってまして、そこで何読む?のときにアイデアをだしたときに
輪読会の相方がいいね!といってくれて興味をもってもらえたので読みました。
ざっくり感想
古いissueからはじめよって感じでした。
要は問題、課題って何だっけ?
誰にとっての課題?その視点であっている?他の面はないか?解決に走っていないか?
といった本。
課題解決の8割は課題をしっかり定めて言語化すること、であると思っているので、
かなり良書でした。しかもすぐに読めちゃうのと、解釈によって色々学びが得られたり議論する余地があるのも良いポイント。
要所まとめ
問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違である
肝に命じました
本の中の例としては、
寒い、と思う人がいたとして、客観的事実である25度は問題じゃないとしていました。
その人が寒い、という認識を持つのが問題。
25度であるとことが問題じゃない、みたいな。
ユーモア
ユーモアが分かる人の課題をとく。
解決策のアイデアの受入れが広い方がよい。
問題を解決すると新たな問題を生む
ソフトウェアエンジニアであれば必ず経験することだな、と思いました。
あるある。
デプロイしたらバグる、がわかりやすい例かなと。
問題の正しい定義が得られたかどうかは決してわからない、問題が解けたあとでも
これは意思決定と似ていると思ったんですが、とにかく今ある情報の中から最適解だと思うことを決めてやるしかない、
ということと似ていると思いました。
だからこそ、100%正しい問題定義はないという前提で、
それでも問題を決めて解決しようとすることが大事になると思いました。
意味にきをつけよう
これは命名の例とドンピシャだと思います。
エンジニアであれば誰もが通る命名問題。
リーダブルコードにも似たことがあったはず。
とにかく名前をきちんとつける、ようは言語化することは超絶重要だということ。
それも、不確実性をできるだけ排除した形で。
じぶんごとで問題をとらえる
13、14あたりのお話。
他人は変えられない、変えられるのは自分だけだ、という話と似ている。
問題の出どころはじつは自分自身であることが多々というのだ。
あとは見方を変えること。誰かのせいにせずに、自分なりの問題と照らし合わせることで解決させる。
満員電車が大変なのを、徒歩通勤にすることでダイエットにもつなげる、みたいなやつだ。
結論に飛びつくな、だが第一印象を無視するな
無知であったときの自分が思った問題や課題を忘れてはならない。
知識や経験があると下手な結論や解決策にすぐとびついてしまう。
蜂の挿絵
これは実は、反体制派の蜜の巣の一部をあらわしている。
友人と話していて、この説明をしてくれたときに理解できた。
びっくり、そしてなかなかどうして反体制派のハチの顔が忘れられない。
普通、蜂の巣は6角形につくるのだが、この蜂に限っては、反体制派だからまるくつくっているのだ。
彼らの問題にする
他人の問題を自分が解かないこと。
彼らの問題は、彼らがとくべきだ。
前提が異なる他人が解くことに意味はない。
これには2つのメリットがありそう。
- 新しい解決策がでる
- 納得感がでる
ライトついてますか
問題を解決したいと思っている人が解決策を持っている可能性はある。
その場合に適切な解決策として、「問題を思い出させる」ということがある。
ようは、問題は誰の問題であるか、誰が解くべき問題なのか、ということ。
技術者が自身の視点だけで問題を解こうとしないこと。ユーザ目線であることがいかに大切かがわかるエピソード。
問題から逃げる
仕事をするひと、仕事をさせる人。
させる人からの問題からは逃げる、物理的に距離をおくことで解決することもある。
選択肢から解答を絞れる例
これはもはや問題になっていない、という例のおはなし。
解答である選択肢5個をよくながめると答えが導ける、というもの。
応用情報技術者試験でも似たような経験があり、友人たちとパターンを把握しあっていたことを思い出しました。
本質的に考えるとよくないことかもしれませんが、資格取得のみの目的であれば、有効でした。
言葉の学び
どうでもいいかもしれませんが、「肝をつぶす」といった言葉をこの本で学びました。