旅から帰り、ふらり、ふらりとして東京の池上に滞在したころ。
二子玉に出た時にツタヤ書店にてこの本をみつけた。
デザイン、と書かれたカテゴリーの棚の1位になっていたのだが、デザインではないようにも思う。
ぱらぱら、と読むと以前にも読んだような記憶がありつつも、買おう、と決めて手に取った。
良い本だった。
第3章の人と向き合うこと、愛
最近人とのことをよく考えている。
こんな感じである。
やたらと寂しい。
人と出会うことは、向き合うこと。
そして向き合うことは、自分との差分をみつけて、輪郭を把握すること。
パラ読みしたときも、3章の見出しに惹かれて、買った。
全体的な感想
驚いたのは、旅を通じて感じたことがよく、言語化されていることだった。
旅のあとだからか、肌感とともに染み入るものがあった。
そういう風に感じるのは、旅のあとだからか、わからないが。
ともあれ、無性に寂しい、ふとした人との出会い、
自己の投影というのは旅中、旅後に考えていたことだ。
この本を読む前に非常に多くの友人に会う中で、多種多様な自分にも出会った。
そして、そのことを毎回人にはなしたりもしていた。
パリ
個人的にはやはり、海外にそれなりに長く身を置くと感じることはそういうこと、
人との距離感であったり日本の閉塞感はあがるのだと思う。
人の目をきにする、というか。
それは、岡本さんのこの本を読んでいても感じた。
自分がそう思いこみたいだけ、なのだろうか。
カフェ
いきつけのカフェにいると友人がどんどんやってきては出ていく、という場所があったようである。
将来、建築でカフェを立てるなら、そういうハコ、を用意したいものであるし、
今も自分はふと夜に散歩をしたくもなる。
でも、なんとなく、それはできにくいようにも、思ったりする。
友人が物理的に近くいて、適当な散歩に行ける距離。
カフェにきて、15分だけおしゃべりしてさよならする、そんな場所や環境。
これは自分の家では、ありえない。
画廊や、カフェが必要なのだ、と思う。